方丈庵の跡の近くで 「方丈号」が佇む。(京都伏見区日野)
後ろの山の中、ここから300m位のところに、方丈庵跡があります。
MAVOW EVE は、「方丈号」
ロータスRV販売の「MANBOW EVE」です。(2017年製)
でも、2019年にマツダボンゴが生産中止になってしまい、
このMANBOWシリーズも在庫限りの販売になってしました。(残念ですね)
家の駐車場スペースに制限があり、
以前の乗用車は、全長4,740 mm x 全幅 1,855 mm 。そして上にベランダが張り出しており、高さは2900mm以下が必須でした。
全長4,880mm 全幅1,880mm 高さ2,650mmのMANBOWはぴったりでした。
そして、“方丈号”と勝手に名付けています。鴨長明さんの方丈記から拝借した名前です。
「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある人と栖(すみか)とまたかくのごとし」とても有名な序文ですが、ここに長明さんの気持ちが込められています。
キャンピンガーの広さ(4.88×1.88m=9.17㎡)は、方丈庵(3.03×3.03m=9.18㎡)とほぼ同じです。そして、方丈庵は分解して荷車2台で運べるように、長明が設計していたと伝わります。
なにか、方丈庵は平安時代のキャンピングカーのようですね。
更に、外装がかっこよく、内装が使いやすそうでした。それ以上に、ロータスRVさんの会長さんがとても熱心なキャンピングーカー生活を聞くにつけ、このMANBOWにしました。会長さんは、業界に長年携わって、とても有名な方のようです。
MANBOWシリーズは、数十年にわたって、改造を加えて今の形になったとのことです。
走行実績
これまでの走行距離は約45,000km、遠出日数はだいたい250日です。
総合燃費は、7.6km/リッターで、車重2トン越えの影響ですね。
因みに、この一年半は街乗り中心でしたので、6.3km/リッター以下でした。
タイヤ交換(夏、冬各一回)、オイル&フィルター交換は10回以上。
ワイパーは4回交換。
内装
オプションをいろいろ付けて、フル装備状態です。
・エアコン(冷房はバッテリで一晩持ちます、暖房は2-3時間位)
・電子レンジ(周りが大丈夫なら発電機ON)
・TV(地デジ、場所により)
・冷蔵庫(基本、常時ON)
・発電機(セル付きですが、注意して使用)
・FFヒーター(後付けですがとても暖かい、温度調整幅が大きい)
・サブバッテリは3つ(昨年、交換しました)
・左側面にACコンセント(外からでもAC使えますが使用実績殆どなし)
・アルミホイール(ロータスRV ブランド、見映えが良くなりました。)
・LEDヘッドライト
(一灯54Wが半分の27Wになり、バッテリなどにやさしくなった筈。)
・オーディオスピーカーをパイオニア製に交換(ずいぶんと変わります。)
・アマ無線トランシーバと外部アンテナ(JJ1AZB)(ときどき使います)
・ポータブルトイレ(使用実績は数回程度。大雨の中、トイレが遠いとき)
(便利なところ)
・マルチルームがの木製衣文かけ:衣類を気軽に掛けておけます。
・バンクベッドとの仕切りカーテン:閉めると狭いですが、別空間が生まれます。
・小物入れがいろいろな場所にあり、使いやすいです。
・とにかく、改良重ねてきたようで考、使い勝手が良いと感心しています。
(寝るスペース)
・バンクベッド部
長さ1960mm 最大幅1600mmあるので、大人一人には十分
高さも550mm(実測位あるので、そんなに圧迫感は無い。
スターライトウィンドで解放感有。
大人二人でもOKですが、圧迫感はあります。
・ダイネット部は
運転席後ろの背もたれ固定版が外れるので、1900mm以上になります。
下のダイネット部の寝心地はクッションもあって広々です。
共に、縦方向(長手方向)に寝るので、長さがとれています。
外装
(サスペンション)
・エアサスに交換、ショックアブソーバも交換(カーセールスワタナベ製)
・購入してからの不満点は、ガタガタでした。マンホールなどでも後ろからガタガタするし、
後ろの席に乗っていると乗り心地がひどく、乗り物酔いしてしまうとクレームを貰いました。
・購入時も足回りは強化していたはずですが、逆に、硬すぎたのでしょうか。
・又、高速などでの横風で大きく振られて怖い思いもしました。
・エアサスに変えてからは、ガタガタは大きく軽減され、街中と高速で圧力も変えて走行
出来しています。横風で振られるのは変わりませんが、その挙動はおとなしくなったようです。
(エンジンECUのROM変更)
・車検は通り合法ですが、ハイオク仕様になってしまった。
・非力なことが不満でした。キャンピンカーならしょうがないかと納得していましたが、
メーカーさんから紹介があり、変更してみたら、発進の力強さが増し、更に、
以前では、陸橋を越えるときに、キックダウンさせていたのが無くなりました。
・急坂が続く山道でも、前の車に大きく離されることなく、ついていけます。
(Sレンジ、ホールドOFF、2速から4速で走行)
・もともと、マツダロードスターと同じエンジン(1.8L)をトラック仕様に
デチューンしていた ので、パワーの出方が違っていたとのことです。
それをすこし戻して、キャンピングカーにあったセッティングに変えたと
理解しています。
良いところ、気になるところ
(走行フィーリング)
皆さんも経験あると思いますが、キャンピングカーでは、1日の走行時間が長い場合があります。キャンピングカーは、室内騒音は高め、ハンドルをしっかり持っていないと思わぬ挙動でびっくりする、坂道になると大型トラックについていくのも厳しいという経験があるでしょう。
慎重な運転と共に、少しでも、乗用車並みに近づければと思っています。
(取り回しが良い)
ホイールベースが短いので(2,220mm)、取り回しはとても楽です。
狭い駐車場、Uターンは通常のセダンより小回りが利きます。
バックモニタは必須ですね。
でも、車高が高いせいもあって安定感には欠けます。
(タイヤの空気圧)
タイヤの空気圧にはいつも注意しています。セルフ給油のときも、チェックします。
一時、後付けのTPMSを付けていましたが、ガソリンスタンドで空気圧調整する際に
外すのが手間なので、今は付けていません。
空気圧と温度がリアルタイムで判るので有効でした。
ブレーキ多用すると温度が上がります)
(燃費)
遠出すると、8-9km/ℓですが、街乗りでは、5-6/㎞/ℓまで落ちます。
データ的には、45000km走行して、総合で7.6km/ℓ、この一年半の街乗りで6.3km/ℓ
2トン強の車に1.8Lのエンジンですので、パワーも燃費は期待できません。
(オーディオ)
オーディオを楽しめない。元はトラックなので遮音、防音レベルは低く、
70km/hを越えるあたりから、オーディオの音はほとんど聞こえません。
5.これから
最新の車を見ると、自動ブレーキなど安全性能が向上しています。
ボンゴベースなので、フロントクラッシャブルゾーンなどは望めず、
又、ABSとエアバックだけの安全装備です。
後付けでも、自動ブレーキなどがつけられれば良いのにと思います。
当たり前ですが、ぶつけないよう、ぶつけられないよう、自損しないよう
、常に周囲に目を配っていなければなりません。
左側後方の視界が限られているので、左折するときに、左側からやってくる自転車、
歩行者に注意していても、見落としかねない場合があります。ミラー内に補助ミラーを
付けています。
MANBOWシリーズは生産中止となったので、この方丈号を大事に乗り続けます。
自分の能力を過信せずに、周りを見越した安全運転するしかありません。
無理することなく、旅をゆっくりと楽しむ姿勢を持ち続けたいですね。